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治療について

バルーンカイフォプラスティ

脊椎圧迫骨折
骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に対するBKP治療
近年、中腰をしたり、重いものを持っただけで背骨の骨折(圧迫骨折)が発生し、激しい腰痛を伴う高齢の方が増えています。
このタイプの圧迫骨折はレントゲンでははっきりせず、MRI検査をしなければ診断できないケースが多いために治療が遅れ、日常生活に支障をきたす腰痛が残ってしまう事がしばしばあります。
また、漫然と長期にわたりコルセットを装着しているケースも多々見られ、保存治療が的確に行われても、約20%は骨癒合が得られず、寝たきりを余儀なくされることもあります。
このような高齢者の骨折に対して、バルーンカイフォプラスティ(BKP)は、有用な治療法の一つです。
バルーンカイフォプラスティ(BKP)
BKPは、平成23年1月から、保険適応になった脊椎圧迫骨折に対する低侵襲性の最新治療法です。 骨粗鬆症でつぶれた背骨(椎体)の中でバルーン(風船状の手術器具)を広げて、つぶれた椎体を持ち上げて骨折前の元の状態に戻して安定させます。次いで、脊椎専用の骨セメントを、 広げた空間に注入し、セメントで固め痛みを和らげる治療法です。手術時間は20分から30分です。体に、5mmの傷が2カ所に付くだけで、出血は、ほとんどありません。抜糸は不要で、 翌日からシャワーが可能です。手術当日から、麻酔が覚めた時点で歩行が許可されます。
入院期間は、術後数日から1週間程です。

手術跡
BKP術前・術後

手術前

手術後
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